あぐらのSoloZakki

令和が始まる直前に53歳で退職しました。安定から自由を目指します。

早期リタイアと「運不運」

4月から早期リタイア生活5年めがスタートします。それなりの準備の上で始めた早期リタイア生活ですが、準備してもどうにもならない事(運不運の範疇)も、いくつかあります。

 

例えば、2020年に普通に食事してて、歯が割れたのは不運だとは思ってますが

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「生きているだけで丸儲け」という言葉があるように「運不運」のラインには相対的な部分も大きく「全然のそんな幸運(不運)じゃない」と言う意見もあるでしょう。

 

今回はあくまで「早期リタイア」という自分で作り出した状況下での話です。要するに「運用ありきの早期リタイア生活」での運不運で、となるとまずは考えるのが株(相場)の上げ下げです。

「長期運用」投資家は、月単位の上げ下げを気にしない、リアクションしない事が前提ですが「4%ルール」でFIREを実行する場合には、FIRE開始後の数年が下落相場になるかどうかがFIREの成否を分けるとされています。

「シークエンスオブリターンリスク」とも呼ばれています。

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そしてFIRE開始後数年に下落相場がやってくるか運次第です。

 

自分の場合、運用利回りを信じてる事を除いては「4%ルール」準拠で早期リタイア生活を送ってはいませんが、それでも相場の下げはメンタルにきます。

ここ4年で一番震えたのは、早期リタイア開始2年目の2020年の2月3月のコロナショックによる下げの頃です。

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この時(この調子でいくと)イデコで年間4割下げるかもしれない、下げた場合の気持ちのシミュレーションとかしてました。

 

結果的には急速なリカバリーが発生して杞憂に終わりました。その後も「ウクライナ侵攻下げ」「米国景気悪化懸念」とかいろいろありましたが、思った程の危機が起きなかったのは「幸運」の類だと思ってます。そしてこういう下落経験は(下落に対する)精神的な耐性を作ってくれます。ポジティブスパイラルと言うか続ける事のメリットでしょう。

 

もう一つ幸運だったのは「円安」です。ここ4年間で資産全体で為替がどう効いたかを「見える化」するのは難しいので、WealthNaviを参考に取り上げます。

上が円建で下がドル建の残高推移、円安のおかげで資産が減っていないで済んでいます。

他の自分ではどうにもならない事、年金に対する変更が心配ですが、一昨年の財政検証で、年金受給開始年齢が繰り下げるような法改正がなかったのも「幸運」の部類でしょう。

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一方の「不運」の方ですが、2年前くらいまでは「デフレ」で「安いニッポン」状態が続いていたので、インフレを無視して早期リタイア計画を考えても許されるところがありました。インフレによる現預金の目減りのリスクの現実味が増しました。

これまで出来てた「住民税」の節税ができなくなった事も「不運」のひとつですね。

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こういう「運不運」に対する対処どうしようも無いことですが、基本的には早期リタイア資金には余裕を持った準備する、いざとなったら「幸せの先食い」をしたのだから「卒業」すると腹をくるるぐらいでしょうか。

とは言っても、人間口では何とでも言えますから(苦笑)そういう意味では、経済的な早期リタイア危機が無くて、とりあえずラッキーだったと思っています。