あぐらのSoloZakki

令和が始まる直前に53歳で退職しました。安定から自由を目指します。

「岸辺露伴ルーブルへ行く」感想

5月末から公開になった劇場版の「岸辺露伴は動かないシリーズ」を公開初日に見に行ってました。イオンシネマの小クラスのホールでしたが、結構人が入ってました。もう6月中旬、だいぶ経ったので内容に触れるような感想も書いてみたいと思います。

 

年末だけのテレビシリーズが始まったのは3年前の事で、その頃から欠かさず見ています。

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毎回3話連続だったシリーズが昨年末に限って2話だけで、もう原作ネタがないので打ち止めかなと思ったところ、まさかの映画化の情報があり、現在に至っています。

 

今回の映画の元となった原作については未読で、そんな予備知識ナシからの視聴感想ですが、だいたい満足したけれど、ちょっと違和感も感じました。

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違和感を感じた理由、半月くらい経って、予算不足と上映時間が長かったからなのかなと自分なりには思っています。映画の内容に落とし込めば、見せ方(演出)と(水増しによる)テンポのテンポの悪さでしょう。

 

予算的制約を感じたのは、クライマックスのルーブルの地下倉庫のシーン、見えない敵に攻撃されるという場面です。

もともと「岸辺露伴は動かない」シリーズでは、CGを使わずに表現する事が一般的でしたが、今回については、見えない何かに攻撃されるシーンで、一人芝居を見せられて、共感性羞恥を感じてしまいました(苦笑)。それを予算が無かったのかなと感じたわけです。

また鑑賞後のネットの記事で、今回の原作は短いので映画にするには上映時間が長すぎたのではないかという話を見ました。それはそれで納得感がありました。映画の最後半にバックストーリー(前日譚)が描かれるのですが、その内容がテンプレすぎる悲劇で、それをなぞるのにやたら時間をかけ過ぎと感じられ、メタな見方をするとその「前日譚」の部分で上映時間に収まるように調整し、その分テンポが悪くなったかなと思います。

テレビシリーズの成功は、脚色の妙と言うか、実写版としてのフォーマット(カラー)を作り上げた制作者の勝利だと思うのですが、ちょっと今回の劇場版での前日譚の部分がそのフォーマットからずれていたと感じました。

あくまでこれは個人的な感想で(テレビ通りやれば良かったという)保守的な見方でもあり、あの一人芝居良かったという感想も、悲劇を掘り下げてくれて良かったというのもあるかも知れません。