あぐらのSoloZakki

令和が始まる直前に53歳で退職しました。安定から自由を目指します。

「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」の感想、だいたい想像どおり…。



宮崎駿監督の最新作やミッションインポッシブルなどの話題作が始まろうとしてますが、そんな作品に先駆けて公開されていたインディ・ジョーンズシリーズの最新作をみてきました。だいたい思った通りの感じでした。

 

初めてインディ・ジョーンズを見たのは大学生の頃、名古屋駅の地下の小さな映画館でした。どんなタイミングだったのかは忘れましたが、なぜか「レイダース」「魔宮の伝説」が同時上映してて凄い得した(面白かった)記憶があります。それから30年以上経ってまだ同じシリーズが製作されているのが驚きです。

 

ストーリーとしては、ありきたりではあるがそれなりに纏まっていると言う意味で、スター・ウォーズの「スカイウォーカーの夜明け」に近い印象です。ツッコミどころが多いだけでなく、こう言う終わらせ方しておけば、何となく収まりはいいだろうと思って作ってる感じが似てました(苦笑)

 

さすがに昔みたいに冒険するのは無理があるのは仕方ないんですが、インディが「もう人生を半ば投げているお爺さん」な設定になっていて、若い頃どんなに溌剌としていても、年をとるとただの老人になってしまう的な描き方は、年をとる事をネガティブに受け止めたくはないと思っていても、そう感じてしまいます。

 

また年相応の前向きさが無くなっているだけでなく、今回のインディに主体性がほとんど与えられていません。色んな意味で「受け身」なストーリー展開でした。特に最後のシーンとか「会いに来てもらうんじゃなくて、会いに行って欲しかった」と思うわけです。

 

そんなインディに変わって、今回の映画のイニシアティブを握っているのは、昔の友達の娘として登場する女性キャラです。年齢差から当然ヒロイン枠でもなく、かと言ってバディ枠でもない、そういう意味でキャラ設定が定まっていなくて、物語の狂言まわし的な、極端に言えばその場その場のシーンにあわせたロールを演じているだけで、かき回しが必要な時はかき回し(さほどのきっかけもなく)そろそろ終盤だからと距離を縮めてきたりと、そしてクライマックスまでインディに主導権を与えません。

そんな不安定なキャラなんですが、2時間半もある長い映画なので、コロコロと変わるキャラがそれほど違和感を感じさせません。

 

という事で、思った通りの感じだった言うのは、前作よりもさらに年をとったインディに冒険させる設定にそもそも無理がある、そういう微妙な期待値で見に行ったのですが、その通りだったという意味です。

 

年をとったヒーローを使った物語づくりに苦慮している印象でしたが、今の技術を使えば、昔のような爽快感のある冒険活劇が作れるんでしょうが、それはそれでどうかというところもあるので難しいところですね。

wired.jp