作年話題になったFIRE本「FIRE 最強の早期リタイア術」に関する情報はたびたび見かけます。今回の紹介記事はわかりやすかったので早期リタイア済みの立場から感想を書いてみたいと思います。
(流行っているかはともかく)すでに準備を進めていた人は、作年の世界的株高でかなり進捗率が上がったんじゃないかとは思います。(作年の春先はコロナの前に早期リタイアできていて良かったとか思っていたのですから相場の先の事など分からないものです)
簡潔すぎる理論のバックボーン
今回のマネープラスの記事、Yahooニュースサイトでも読めるようですが、わかりやすい記事だと思います。早期リタイアのアプローチは実際色々とあると思うんですが、このアメリカのFIRE理論は本当に簡潔にまとまってます。
- 生活費の25年分を用意する。
- 期待利回り4%のポートフォリオに全部突っ込む
- 後は運用益だけで生活でき、資産は減らない
この中の「4%のポートフォリオが実現可能か」については以前書いた事があります。
トリニティスタディの(研究結果)を信じるもので、確率は95%とされてます。
心の平穏が得られるか
これが信じられたとして、次の課題はリタイア資金を全額リスク資産化できるかという思い切りの問題があります。 例えば(自分が)2019年春の退職時に退職金を全部一括投資できるか?できたかどうか?
もし一括投資していたら、2020年の春のコロナショックの時に平常心でいられたかという事ですが…、いられませんでした。
全部リスク資産化してなくて良かったと心の底から思いましたから、そういう意味では大きくリスクを取る(4%ルールを信じきる)このあたりの心の強さも求められるかと思います。
30年分の生活費があれば理論が無くても
この著者の場合ですら(葛藤があったのか)折衷案として生活費5年分を現金で持つように奨めています(相場下落中に運用資産からは生活費を引き出さないための「現金クッション」)ただその代わりに生活費25年分だったものが30年分に変わります。ここまで準備する資金が増えるとハードルが高く感じますし、30年分の生活費があれば4%の運用利回りが成立しなくても、別の意味で何とかなりそうな気もしますけれど…。
海外は生活費が安い(FIRE生活は旅行しながら)
この記事では実際のFIRE生活の生活費については、海外の方が少ないという事も書いてありましたが、ちょっと首をひねりたくなるような、一概にはそうとも言えないような気もします。このあたりは4月から読める(聞ける)Audibe版で確認したいと思います。
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