あぐらのSoloZakki

令和が始まる直前に53歳で退職しました。安定から自由を目指します。

早期リタイア実行の判断基準

今月に入っての円高と株安で利確しなかった後悔を感じた話、これは結果論的な感想なんですが、利確しきれない心情には、将来の可能性を失いたくない優柔不断さがあります。

 

agura-huma.hatenablog.com

 

(投資について)「利確は諦め」と言う言葉をたびたびブログ内でも使ってます。

利確しなければ株価がもっと上がるかもしれないけれど、もうこれくらいで十分だと言う気持ちで、そういう可能性を諦める、そんな意味での「利確は諦め」という言い回しなんですが、個人的には説得力のあると言うか納得できる解釈です。

 

早期リタイアという「人生の選択」をするのにも似たような面があり、退職する事はサラリーマンを続ける世界線での人生を諦める事です。

ただ「人生の選択」は、株価のような(プラスかマイナスかの)2元論でもなく、金額換算もできません。どちらかと言えば主観的、もしくは「比較判断」です。

 

自分の人生を他人と比較すると言えば、若い世代だとSNSなどを通じて「自己肯定感を下げる(他人の人生を羨む)」という事があると聞きますが、自分のような年代の場合は、サラリーマンを続けて良かったという話を耳にする事はほとんどありません。あのままサラリーマンを続けても、自己達成感を感じる仕事をした可能性とか、人間関係が広がった可能性はもう無いだろうと思って会社を辞めてます。

 

最近読んだ本に、この手の可能性を失う事を「機会損失」と表現していて、これもなかなかぴったりの言い回しだと思いました。例えば、若い時にああすれば良かったと年をとってから思うのは「機会損失」したと感じている事です。

 

経済面の問題をいったん差し置けば、早期リタイアを選んだ事による「機会損失」と早期リタイアしなかった事での「機会損失」との比較は、早期リタイアを実行する上での判断基準となるでしょう。

自分の場合は早期リタイアした事による「機会損失」は年金や退職金が減ったくらいしか思い当たりません。

 

最近観光地の混雑やホテル代の高騰のニュースを目にすると、ここ数年の旅行需要が少ない時期に旅行できて良かったとつくづく思います。

北海道内ホテル料金急騰 「ビジネス」で1泊10万円も 外国人客回復にインターハイ重なる(北海道新聞) - Yahoo!ニュース

人生の選択について、差し引き計算をするのは難しいですが「機会損失」の観点では早期リタイアして良かったと思います。

まあこの話に関しては趣味嗜好を反映している狭い例かもしれませんがここに「計画された偶発性理論」と言うキャリア論があります。

www.hrpro.co.jp

これを人生の行動指針と捉えると、ここにあるように多少のリスクをとり好奇心を持ってフレキシブルに生きる方が案外思わぬ僥倖に巡り合うと言う(説を信じて)先が見えているキャリアを積むより(上昇の余地の少ない経験値を上げるよりも)別のキャリアを広げたり新しい経験を積む方が楽しいでなく、方向性としても合っているんじゃないと思っています。