あぐらのSoloZakki

令和が始まる直前に53歳で退職しました。安定から自由を目指します。

早期リタイア生活は我慢しない生活?

最近見た「雑誌PRESIDENT」の特集タイトルは「我慢しない生き方」でした。ざっくりと言えば「我慢しない生き方」のメリットについて焦点をあてた話でしたが「早期リタイア生活」も「我慢をしない生活」に当てはまるかなと思います。

 

 

早期リタイア生活が「我慢しない生き方」だと言っても、当然ですが何もかも思い通りと言った「万能」が保証された生活ではありません。

家計管理はマストですし、自分の年齢だと食生活には我慢も必要です。

そんな早期リタイア生活で「我慢しない」のは、時間の使い方と人間関係についてでしょう。まあ人間関係については、我慢しないと言うより我慢の対象(サラリーマン生活の窮屈さ)が無くなるという意味ですが。

 

残った我慢についても、食事の我慢はある程度慣れますし(一般的な)物欲もストレスが溜まるほど「理想と現実」との乖離があるわけでもありません。

そういうわけでトータルとしては「我慢しない生き方」をしていると感じてます。

 

ただ「我慢しない生き方」がいいと言っても、人間の行動の中には「自滅行動(選択)」と呼ばれる「長期的には悪い結果につながる」ものもあり、我慢しない事すべてが正しいとは言えない場合もあります。例えばアルコールの摂りすぎや糖質大好き生活とかがそうでしょう。

 

こういう「自滅行動」と分かっていても(将来のメリットを小さく考えて)目先の誘惑に負けてしまう考えを「時間割引率が高い」と言うのを聞いた事がありますが、この気持ちをもっと正しく説明する考え方を「双曲割引」として紹介している記事を読み「時間と価値の感じ方」としてはこちらの方がより現実味があるかなと感じました。

kitaguni-economics.com

 

自分が「目先の誘惑に負けない」「時間割引率の高い行動を絶対にとらない」なんて事は当然言いませんが「我慢の許容度」は早期リタイア前よりも広がっているかなと感じます。

考えてみれば、会社員時代は通勤やら仕事で1日中我慢の連続ですから、さらに食生活や物欲を我慢できないのは、意志の強さの問題でなく1日に我慢できる限界を越えているからだと思うわけです。

そういう意味で、日常生活で我慢する機会が少なくなった分、多少は「時間割引率の低い」考え方ができる(必要な我慢ができる)のも早期リタイア生活のメリットの一つだと思います。

 

ここまで書いていて思うのは「早期リタイア実行」は「自滅行動」(目先の誘惑に負けて将来を考えない)じゃないのか?という話ですが、当人にとっては「今を大切にした」「我慢しない生き方」の実現であるし、早期リタイアしない人から見れば「(将来苦労する生き方)自滅選択」に見える、際どい話と言うか、どちらかと言えば「価値観の違い」の範疇なのかなと思います。