あぐらのSoloZakki

令和が始まる直前に53歳で退職しました。安定から自由を目指します。

平均信ずべし、しかも亦信ずべからず?(平均論と結果論)

 

今年は年明けから大きな出来事がたて続けにありました。今年は毎日こんな事が続くか?とさえ思ったほどです。

 

平均を意識した正月の事件

元旦の地震があった時間、車で移動中だったのですが、これほどの被害が出るとは想像してませんでした。日本の住宅は耐震化が進み、東日本大震災の時のような津波がなければ実質的な被害が少ないだろうくらいに思っていたんですが、高齢化が進んだ地域には「平均」が通用しづらい事情がある事を知りました。地震対策に限らず同じ理由で将来に投資する事を躊躇する状況が、今後も日本のあちこちで発生する事を考えると、問題の難しさと深刻さを感じます。

 

2日にあった飛行機事故、こちらも車で映像を見てましたが、燃える旅客機を見た時は人的被害は避けられないのかと思いましたが、旅客機の被害は最小限に食い止められました。

この時に整然と行動した乗客について、日本人だったからみたいな意見がありますが、ここに乗っていた乗客が「日本中から無作為に集められた人」と言うのは無理がある気がします。

自分もここ数年飛行機に乗る機会が増えましたが、正規料金を避けるように予約し、繁忙期にも利用しません。運賃が高いからです。だからJALにはほとんど乗ってません。

今回の飛行機は、繁忙期の中でもピークな正月の時期でした。この時期のJALに乗れる人は「平均的な日本人」とは言えないでしょう。さらに正月休み中ですから会社の金で乗っているサラリーマンもほとんどいなかったでしょう。

これが普通の日のLCCだったら、どうだったのか?自分のお金で繁忙期のJALに乗れる客層だったから、こういう結果だったと言う意見に割りと同意します。

 

平均値は役に立たないか

今月の話ではありませんが、平均と言えば、昨年こんな話がありました。

togetter.com

この意見(ネタ半分だとしても)平均が悪いんじゃなくて、平均は最大値が決まってない分布のデータには弱いと言う事ですね。平均貯金額や平均年収には向きませんが、平均点とか正しいでしょう。

 

平均寿命の場合も、実質的には最大値が存在してるみなせますから、平均値は機能しているとは思います。と言う事で、今月は何度も擦っている平均寿命の話です。

agura-huma.hatenablog.com

 

平均寿命を役立てる場面とは

自分のが何歳まで生きるかには関係ない(役に立たない)「平均寿命」ですが、運用しながら取り崩すスタイルの早期リタイア生活を考えてみると、割りと位置づけが見えてきました。

「取崩し生活」に当たっては運用利回りを想定します。参考にするのは「過去の平均利回り」です。当然ながら、今後も同じ利回りが再現されるかは保証されません。色々なアセットで構成される「各個人の資産」の合成利回りなら尚の事です。

それを承知で「過去の平均利回り」を参考に逃げ切り計算を行っています。将来の数字を保証されないリスクをヘッジする事と言えば、保守的に利回りを見積もる事くらいです。

「平均寿命」も同じように、自分が平均寿命まで生きるかは分からなくても「平均寿命」を参考に逃げ切り計算をし早期リタイアに必要な金額を計算します。ちなみに独身男性の平均寿命はもっと短いと言われてますが、逃げ切り計算では「長い方」で計算します。想定する平均利回りで、あまり高い数字を採用しないのと同じ理由です。

 

「過去の平均利回り」「平均寿命」、ともに信じていないのに「逃げ切り計算」には利用できると思っています(無いと困ります)。こういう状況を「どこかで信じている」と言っていいのかわかりませんが、そんな感じで納得しようと思っています。