最近「トウシル」で『投資に複利効果なんてない(略)』と言う面白いタイトルの記事を見かけました。言われてみると確かに「複利のおかげ」を感じた事は無いかもしれません。
トウシルの記事タイトルの続きはこうでした。
「複利効果」と言うと、積立投資で資産形成を目指せる根拠になっているだけでなく、早期リタイア資産取り崩し時の減り方スピードを抑えてくれる「魔法の杖」みたいなもので、重要なファクターです。
もし複利効果が無いとすれば、早期リタイア実行前の逃げ切りシミュレーションは間違っている事になり、いつか早期リタイア資金がショートしてしまう事になってしまいます。
ただ複利効果と言うのは数年で出てくるモノでもありません。例えば「72の法則」によれば、年利4%の複利運用で倍になるのは18年かかります。
早期リタイアしてからまだ4年、複利効果を感じないのは仕方がない事かもしれません。
複利効果は感じないものの、ここ4年間で早期リタイア生活用の資産は減るどころかピークをつけました。こうなった理由は複利効果というよりは、為替効果(円安効果)ではないかと思います。
実感としては「複利効果」は感じないけれど「円安効果」はある、そんな感じでしょうか。これは早期リタイア前には思っていなかった想定外の展開です。
今の円安は過去最低(50年ぶり)という事で、これまでの人生の中でもかなりレアな円安状態を体験している事になります。
そういうタイミングで、実質ドル資産(米国株式インデックス投信)に投資していた事は結果ラッキーなんですが、ただこの状況は以前買っていたレアル建て債券の状況とも
似ています。
それは年利10%の債券を買ったのに、償還時には円高でトータルマイナスになったというものですが、年利10%なら多少の円高はヘッジできるだろうと言う購入前の甘い見込みは見事に覆されました。
一括と積立の違いはありますが、外国の投資商品の場合、商品そのものの利回りなんて為替効果で簡単に消し飛んでしまう事と、為替の予想なんてそうそう当たらない事は頭の片隅にはとどめておきたいところですが、長期的な為替トレンドなんて数年経たないと見えてこないものなので、将来どんな感想を持っているかはまったく読めません。