あぐらのSoloZakki

令和が始まる直前に53歳で退職しました。安定から自由を目指します。

早期リタイア生活の資産切り崩しを考え始めて気づいた事

今年の目標の一つである出口戦略への方向転換、今月も強い日米株と円安という追い風に逆らい、一部換金を進めてました。実際やってみると何をいくら売るのかを決めるのは大変です。

 

何とか決めた基本方針

初めてやる事ですし、またリスク資産売却に関するの情報の方はほとんどありません。色々と考えた結果、取引のある証券会社(銀行・ロボアド)を少なくしていき、今後の取り崩し生活をシンプルにしていくと言う方針にしてみました。

 

証券会社や保有アセット数が多いと、今回のように定率取り崩しのハードルの高さを感じます。また確定申告も大変です。将来的に判断能力が衰える事を考えるとシンプルにした方がベターな気がします。

具体的に、まず楽天証券の投信を売ろう(減らす)事を考えて、実際そうしました。(全部は売らなかったんですが…)

 

すっかり忘れていた事

ようやくこれで大方針が決まったかとちょっとホッとしたのですが、とある動画をきっかけに「ちょっと待てよ」と言う気になりました。

youtu.be

動画内容の「株の利益を確定申告すると国保保険料に影響する」と言うのは別に初耳ではないのですが、気になったのはリンク部分、確定申告は口座単位で選択できると言う話です。すっかり忘れてました。

 

無駄に多い複数口座のメリット

今の早期リタイア生活では、控除を使いきる事を注意しています。

agura-huma.hatenablog.com

使い切ると言っても「控除枠=分離課税所得」という都合の良い状況を作るのは不可能で、控除を上回った分の(分離課税)利益については(源泉徴収された)税金は(申告してもしなくても)変わらず、国保保険料のアップだけに使われてしまいます。

 

控除で得するから仕方がないと思っていだのですが、口座単位を確定申告するしないをコントールできるなら、所得控除を受けつつ(不利益な)国保保険料アップを多少防ぐ事ができます。

そのためには複数口座を持っていた方が得ですが、自分は(そういう意図なく)無駄に複数口座で運用しています。SBI・楽天・ダイワ・マネックスだけでなく「すみしん」にある投信とかウェルスナビとかTHEOとかの専用口座でのロボアドなどの口座の複数持ちが、将来の出口戦略(売却時)には省国保負担につながります。

そこまで考えて昨年利確してなかったのですが、今期間中の確定申告でも、今できる範囲で口座単位の申告するしないをしようと思います。

 

確定申告をしないスタンスへ

まとめると現在はiDeCo控除、国民年金保険料控除、住宅ローン減税など、ここ数年だけ存在する控除があり、株の確定申告による損よりも得の方が多いですが、これら控除枠が無くなれば、基本的には確定申告をしてもしなくても譲渡益税には変化がなく、国保保険料の負担だけがアップします。

それでも残る控除の分だけ口座を選んで利確するというアプローチは残りますが、手間とメリットの損得勘定はまだしてません。とりあえずは確定申告はしない方向になるかと思います。逆に確定申告をしなくて済むような注意(年をまたぐ繰越損などを作らない)が必要になってくるでしょう。

 

もう一つこの動画の良かった事は、面倒くさい国保保険料率を(丸めてる部分はありますが)11.6%として数値化して(株の取引税率と)比較して説明している事と(またこれはコメント欄ですが)たとえ国保保険料がアップしても翌年の国保保険料控除として利用できるから全くの損ではない見方も参考になりました。2年セットで前もって利確・節税を計画した方がいいと言う事ですね。