朝日新聞に佐藤優さんの記事が載ってました。自分の関係しそうな話題への興味とヘッドラインへのちょっとした違和感で読んでみました。
佐藤優さんと言えば、元外務官僚だった事や(現在)作家として有名ですが、個人的には作家になる転機となった事件の漫画「憂国のラスプーチン」が印象に残っています。勾留されるとどうなるかのルポにとどまらず、外務官僚視点の日本社会観や謎の多いロシアの事々などが刺激的でした。
作画が恐怖漫画家の「伊藤潤二」さんだったのも、独特の雰囲気を添えています。
で、話は戻るのですが実際読んだのはこの記事。
実際読んでみると、(いい年なんだから)今さら新しい事を始めて消耗するなと言う事は、たしかに書かれているのですが 佐藤さんの独特のキャリア観やある種の達観に基づく(個人への)思いやりからの発言にも思えます。
また自分の『したいこと』と『やるべきこと』をリストアップしてノートに書いてみよう(=その中の重なる事が最優先項目)と言うのも、「自己満足の追求」「価値観を反映した出費」という自分の早期リタイア生活観と重なるところもありました。
この記事で佐藤さんは別に早期リタイアについて語っていた訳ではないですが、そんな訳で、読んでみるとこれは早期リタイアの条件に当てはまる事じゃないかと思う事が3つくらいありました。以下にあげてみると
- 惰性で生きる事ができる
- 人生を逆算する事ができると思い込める
- お金がかからなくても満足できる
「惰性で生きる」とは50代になったら消極的に生きた方がいいというニュアンスで書かれたものですが、案外この惰性力の有無はアーリーリタイア生活を乗り切る上でも必要に思えます。まずは平坦な毎日が続く事が気にならない惰性力と、惰性で過ごせるだけの経済力(もちろん本人にとって)がある事を意味します。お金の心配をしながら惰性で過ごすのは難しいですから。
「人生を逆算する」とは、日本人の時間間隔には「目的論」が欠如していると言う指摘と(終わり)先を見通して目的を持った生き方を勧める内容でした。
これも早期リタイアで言えば逆算できる=先が見えている、という事になります。先が見えているとは別に寿命の話ではなく、想定すべきイベントやルートの数が少ないくらいの意味です。言い方が悪いですが先が見えているからこそ逃げ切り計算はしやすいですし、(現実的な)目的を持ちやすいとも言えます。そういう意味ではやっぱり年齢が上の方が早期リタイアの計算が立ちやすいでしょう。
「お金がかからなくても満足できる」とはコロナで在宅生活が増えた結果の気づきを指摘したものですが、別に言い換えなくても早期リタイア生活に当てはまります。お金がかからなければ準備すべきリタイア資金は減る「お金がかからなくても満足できる」そのままズバリです。
この条件に当てはまらないくても早期リタイアは可能だと思いますが、持続性を考えた場合にはやはり必要でないかと思います。早期リタイアは「消極的生き方」の方が逃げ切り計算の確度はあがるのは確かかもしれません。
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