雑誌PRESIDENTの5/14号の連載コラムに最近のFIREムーブメントについて書かれたものが載ってました。どちらかと言えば最近のこの風潮に対しての懐疑的な内容でした。
歳をとると考える事は同じ?
ひとつは投資が簡単化・単純化してきていて、投資の怖さが薄らいできている事への疑問で(その気持はわかります)、もうひとつはこの間の山崎元さんと同じく若いうちから資産形成に傾き好きすぎるのはどうか?という視点からものでした。
自分も似たようなこと思ってますから、年配者視点では抱きかちな心情なのかもしれません。ただこれは有形の資産形成を無形の資産形成と比較するモノで、目に見えて比較できない分難しいところです。
前提は正しいか?
(何歳から開始するかは別にして)こうして考えてみると4%ルールはシンプルで分かりやすく、それなりの実績もあり再現性に優れた欠点の少ない理論のようにも思えます。あえて懸念点をあげるとすれば、単純化しすぎているところにあるかなと思います。具体的には生活費が25年間一定だと仮定しているところです。よく考えれば25年間生活費が同じというのはちょっと乱暴で、色々な(生活費)変動要因はあるはずです。
先日も住宅費の変動要因が多いと言う話を書きました。
ただこういう経年的に増える費用や臨時の出費を、年単位の生活費へ馴らして一律化してしまう手法については確立されてはいません。結局どれくらいマージンをとるかは勘や度胸の範疇になります。
また、この生活費の設定に失敗したとしてもFIRE理論としては別に間違った訳じゃなく、あくまで生活費の設定を誤った当人の問題になる分厄介です。
遠い先の話なら
ただ現実問題として25年間一定の生活費がありえないのと同じように、25年間FIREを続けなくてはならないルールはなく、何かあったら働けばいいですし、現実問題20~25年後用意したお金が減ってなければ取り崩せばいいわけです。
FIRE理論がそこまで考えてあるのだとすれば「用意したお金が減らない」という従来の早期リタイア論との違いは、大きな意味を持ち奥の深い理論となるわけです。(そこまでは無いと思いますが…)
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