高配当株や米国株投信を保有している早期リタイア生活ですが、運用について意識するのは株価が下がってくる時の方です。別の言い方をすれば資産が増える方の期待は薄く、大きく減る方を恐れ、関心があります。(変わりました)
こんな記事を見ました。
加谷珪一さんの本の宣伝を兼ねた記事でした。
ポートフォリオ運用が不要なタイミング
この記事の最初の方の話題「安心と安全の違い」についての話は禅問答みたいでちょっとピンと来なかったのですが、後半のリスクについての話は分かりみがありました。
H氏の運用金額は約100万円だそうである。100万円を株式で、しかもリスク・リターンを計算するといった相当の手間をかけて運用し、数%のリターンを得て、彼は何をしようというのだろうか? その程度のリターンでよいなら、私なら迷わず定期預金に預ける。
これは、500万の資金を増やしたいというある相談者に、分散運用を薦めるファィナンシャルアドバイザーH氏をやっつけるみたいな挿話なのですが、この分散投資というヌルい方法では大きなお金は作れないと言う意見。
以前影響を受けた本としてとりあげた「マネーの公理」に書かれていた事を思い出しました。
システムを打ち負かす唯一の方法は勝負に出ることだ。負ければ破産するような金額を賭けろと言っているのではない。傷つくことを恐れてはいけないという意味である。
レバナス投資で勝負する姿勢、ゲームブレイカーにならないと若い時に(早く)FIREできないという状況認識は正しいと思います。
一方でこのH氏が100万円の分散型のポートフォリオを組んだ事も無駄ではないのでは?という考える最近(早期リタイア後)の自分がいます。
いきなり分散投資家に生まれ変われない
この記事ではポートフォリオ構築しての運用は、資金を失くさず、インフレヘッジをし、数%リターンを確保するためとあります。
資金をなくさないことと、インフレで価値が目減りしないことだ。このため、数%のリターンを常に確保し、個別銘柄の影響をできるだけ受けないようにするためにポートフォリオを構築する。
これは現代ポートフォリオ理論として有名ですが、これまである程度リスクを取ってリターンを目指す投資スタイルの投資家が、急にこういう投資スタンスになれるか疑問です。
もちろん言われたとおりに買えば表面的には真似はできますが、経験の無い投資スタイルへの本人の納得感はどうでしょうか?だからH氏のポートフォリオ運用も将来の安定運用のための経験値を高める面では意味があるのではと感じた訳です。
少しずつ経験値を貯める、もしくは
また、好奇心で始めたロボアドも、分散投資、ポートフォリオ運用の理解、経験値を高めたという意味では、ちょっと高いコストも無駄ではなかったという気持ちが浮かびました。
そんな経験値重視の考えで言えば、早期リタイア後の資産の保守化は、ポートフォリオ構築よりも、それまでやってきた投資スタイルを維持しつつ、その割合(現金比)を変える事の方がいいのかもしれません。
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