長く投資に手を出していると、その投資観と言うものはちょくちょく変わるものですが、今年の春先からの株高によっても、ちょっと変わった気がします。早期リタイア生活前後の投資観の変遷は自分の保有投信残高(投信選び)からも分かります。
第1位はemaxis slim バランス(8資産均等型)
今現在一番保有残高が多い投信は、オルカンでもS&P500でもなく「emaxis slim8資産均等型」いわゆるバランス型ファンドと呼ばれるものです。早期リタイア開始1年前から「毎日積立」をしてました。
この投信選びには、リターンよりもなるべく(お金を)減らしたくないと言う早期リタイア前の気持ちが表れています。
バランス型ファンドがどれほどリスクを抑えられているかはともかく、投資先が分散していれば、相対的にはリスク分散しているとは考えています。
この時にバランス型でなくて、米国株式(S&P500)を選んでいたら、今頃はもっと殖えてたんでしょうが、これが当時の投資マインドでした。
第2位は米国成長株式ファンド
知らない人が多いと思いますが、三井住友信託銀行で売っている投信です。さらにアクティブファンドです。「ノーロードインデックス投信」が当たり前のこのご時世で、これが2位と言うのは非常識(笑)ですが、やや個人的な事情があります。
と言っても理由は単純で「退職金特別定期預金」を申し込むための条件(抱き合わせ)だったので買いました。対象のラインナップの中で選んだ(米国株なら堅いだろう)のがこの投信でした。また定期積み立て毎月3万円も条件でした。
ただ、この「抱き合わせ」の「退職特別定期」はそもそも申し込まないつもりでした。投信がプラスにならないとトータルで損をするのが明白でしたし、絶対プラスになる投信を選ぶ自信はありません。
そのままスルーつもりだったところに発生したのが2020年3月のコロナショック株安です。この下落の頃、申し込みに向かいました。
さらにタイミングよく、申し込んだ翌日に追加で下がりました。
いろんな意味での「めぐり合わせ」だけで始めた投資ですが、この投信への投資経験から「総悲観は買い」という投資諺への信頼感が強化され、米国株(インデックス)投資に対するリスク許容度が上がった(広がった)と思います。
第3位はニッセイ外国株式インデックス・ファンド
オルカン投資やS&P500投資が出てくる前の定番投信ですね。こちらは17年くらいから積立投資してました。半分は楽天ポイント目当てです(笑)
そんな古い積立先ですが2020まではパッとしませんでした。それ以降急に上がりだしてますから、これを見ると2020年以降の投資体験だけで作られた積立投資観に対する危うさも感じます。
上のグラフで22年ごろの半ばで線が走っているのは節税のための益出しと買い直しを実行したためです。
取得価格がハネ上がるのは心理的抵抗でしたが、その後の結果はこうなっています。本当に強いですよね(まあマイナスになった場合の損得計算はしてますが)
以上が上位3投信でした。
もし今から早期リタイアするならバランス型ファンドを選ばないと思いますから、安全第一で始めた投信運用が、市場環境に恵まれてちょっとずつ大胆になっていくのが分かります。
残高だけで言えばウェルスナビが3位に入るのですが、毎月何かコメントしてますし、単純に一本の投信ではないので除きました。
今後オルカンとS&P500投信に統一しても良さそうですが、即断はしづらいですね(譲渡益税の問題がまずありますが)
ちなみに投信残高の確認についてはマネーフォワードME(スマホ)有料版を利用しています。口座別で投信残高順に表示されるので、この記事を思いつきました。