Web版マネーフォワードのリンク先にあるコラムには時々FIREしたい人の人生相談ならぬFIRE相談記事を見かけます。例えば自分が相談されたら、思いとどまるように言うかなと思います。迷っているなら、止めた方がいいとも思うからです。
相談する心理から分かること
物事には良い面悪い面があるのは当然なので、どちらかを選ぶという判断は最終的に自分がするものと思う気持がありますし、そういう(かなりの資産を築く)成功体験のある人が、人の意見に耳を傾けるかなというのもあります。
ただ、人に相談するからと言って迷っているとは限らず、自分の判断を過信せず、人に相談できる広い視野を持っているだけかもしれず、心配性の方が、FIRE生活のリスク面に対して備えをしやすいという面もあります。
とあるFIRE相談
今回の話はなかなか極端でした。
FIREする年齢が若いほど、単純に必要な金額は大きくなり、この先の人生に必要なお金のブレ幅も大きそうです。
一方で8,500万もあれば、かなりの期間FIRE生活が送れるはずで、多少の想定外にも対処する猶予があるようにも思えます。無責任な事を言えば、一回FIREしてみて、気が済むようにしてみたらという感想も浮かびました。
一方でこの相談者、自宅で両親と住んでいるという事で、8,200万貯められたのも納得します。(自宅最強!)ただ自宅住まいでFIREすると言う気持ちは、ちょっと理解できないようなところがあります。
こないだの自分の考えのFIREで幸せを感じる条件で言えば「好きに暮らしていい」感とか「社会との距離」との折り合いとか「知らない幸せ(知らぬが仏)」状態を満たさなくない可能性が高いです。
言い換えると親にあれこれ言われながら、FIREして楽しいかなと言うやつです。「両親兄弟が住む自宅」と言う「常識的な意見の発信地」とあまり近い「FIRE生活」は楽しくないんじゃないかと言う見方です。
FIRE実行後に必要な答え
回答者の意見では、サイドFIREを勧めてました。確かにそれが一番収まりがいいような気がします。「肩書としての仕事」をする事で、世間との折り合いをつけ易く、波風が立たないでしょう。
こういう極端な例を見ると、FIREはリタイア資金の大小とか「金融リテラシー」の有無という計測可能なものだけでなく、FIRE後に向き合いそうな(お金の問題じゃない部分の)色んな「テーマ」への自分なりの答え次第のところがあるのかなと思ったりします。