年明けで持ち株の損益状況を確認してみたら、昨年の秋にようやくプラスになっていた(ホッとしていた) JT 株がマイナスになってちょっと焦りました。
手放す基準が決まっていない
下がっていた理由は、何かの材料とかでなく、ただの年末の権利落ちでした。まあ権利落ちでそこまで下がるものかなという気はしますが。
JTは多角的な経営を目指している事は知ってますが、「たばこ」と言う将来性の微妙な業種の会社の株を保有している事はリスクを感じます。
JTに限らず高配当な会社の株式、どれくらいホールドしていいものかどうか、自分のような理解の浅い配当株ホルダーのリスクです。
インフラファンドのカナディアンソーラーを保有してますが、これも長期保有リスクを感じてます。
20年の固定価格買取制度に頼るビジネスモデルのように見えて、それだけではないと言う部分を理解できてません。
それでも目先の利回りは高いので、保有は続けます。
「ゼロで死ね」と「高配当株」保有
また配当収入をアテにする早期リタイア生活は「使い切る」生き方を目指す場合ちょっとした不都合があります。
年明け後に「今の資産+今後の想定収入」から「今後の想定生活費」を差し引いた結果、どれくらい余裕があるか?を確認してみました。「逃げ切り(再)計算」です。
乱暴な言い方をすれば「この余裕分」は好きな事に使ってもいいわけですが、「今後の想定収入」には「配当金収入」も含まれてます。「配当株」を売ってしまうと「想定収入」が減ってしまって計算が狂います。
だから総資産の中の「配当株」分は、実際は「使えないお金」となり「使い切る」わけにはいきません。
これを何とかしようとすれば「配当株」で持つのではなく「オルカン投信」とかに替える事とかして減らすという方法もありますが、毎年の利回りが予め分かる配当株と平均利回りで考える投信を同じと考えられるかどうかは疑問だという気持ちがあります。
そこで1つ思いついたのが年金を繰り下げる事です。
(最近年金を繰上げた方がトクしていると書いたばかりですが…)
ざっくりと言えば「配当株」を売りつつ年金を繰り下げる事で、目減りする配当収入分は、繰り下げによる年金アップ分で補填します。
早期リタイア生活の価値観の確認
「ゼロで死ね」的な「使い切る」生き方を目指す場合の「ゼロにする」戦略の難しいところは、自分が何歳まで生きるか分からない事ですが、繰り下げた年金額で暮らしていける年齢を使い切る年齢に設定できるという考え方もできます。
「使い切る」と言っても、本当に貯金をゼロにする必要はなくて、いわゆる「チキンレース」で言う障害物までの距離みたいに、その人の度胸次第でいいと思います。
仮に生活状態の変化で繰り下げを止める場合でも、過去5年分は一括受給ができるそうです。6年以上の場合、例えば7年後に一括受給を申請すると、2年繰下げたとみなされ、その後の年金額は2年繰下げと同じになり、その(2年繰下げた)年金額5年分で一括受給を受け取れるそうです。
また終活だと思えば、配当株を減らすしていくこと(ハンドリングする資産の数が減る)のはいいことに思えます。
当然ですがリスクは年金だよりになる事です。私企業の配当を信じるよりも国からの年金の方が信頼性が高いと思うのですが、そう思えないのがちょっと引っかかります。
今回のアプローチはあくまで考え方の一つですが、色々なやり方を考えると自分が何を大切にしているか(年金は信じない、払った年金を取り返したい、貯金は使い切りたい、お金が減るのは嫌)が分かる気がします。
ちなみに本日(23日)JT株は含み益に戻ったので一安心です。