今月のダイヤモンドZAIは早期リタイア特集でした
dマガジンだと割と読めないページがあったりするのですが、今回は66ページから91ページまで特集を全部読むことができてお得でした。
前半はリタイア済みの人たちの成功談で後半はまとめ記事と言う構成です。
「1億円本」の感想記事でも書いたのですが資産を作った成功エピソードって、その中から属人性な部分を取り除いて、汎用的なノウハウや気づきを得るというのは結構大変な事だと思うのですが(節約型の人はともかく2010年代の投資環境での成功を今からトレースできるとは思わないだろうし)リタイアを目指す人はどんな距離感で読むものなんでしょうか。
ただ今回特集ではリアルな金額が記載されてますから率直な感想を持ちやすいのかもしれません。
リタイア生活に向く人
要点を整理すると言う意味で後半にはポイントを整理した記事がありました。個人的には「ちきりん」さんの言ってる話が早期リタイアを考える上でなかなか気づきにくいところを整理してくれているかなと感じました。(個人的な趣味もあります)
早期リタイアのメリットも3つ挙げているんですが(「自由」とか「解放感」とかぼんやりしてなくて)具体的で明快でした。
(少し反省)
詳しい事は本誌を見てもらうとして、その他「ちきりん」さんの文章中で印象的だったのは
- リタイア時の貯金額に正解はありません
- 全く稼ぎがないと資産を得るだけなのでどれくらい贅沢していいのか悩むことになりがちです。
- リタイヤ生活に向かないのはやりたいことがなくやりたくない事しか思い浮かばない人
(追記 8/31 ZAIのページで見る事ができるようになりました)
最後の文はリタイア後生活へのイメージ不足・準備不足に対する注意喚起になってますが、考えてみると
- やりたい事がある。
- やりたいこと(趣味)はお金がかからない。
- やりたいことがお金になる。
いずれもハードルは高めです。
やりたい事が降ってくるか?
「好きな事でお金になる」事は難しいですし、なったらなったで結果として働いているのでリタイアしてない事になります。
またやりたい事がただの趣味だとすれば、趣味にかかる費用をリタイア準備資金に含める必要があります。目標リタイア資金も上がりますし、働いている時からの趣味だとすれば(お金が貯まりづらく)それだけ準備期間が増えます。節約家ほど早期リタイアに向いているという話と矛盾しそうです。
さらには「好きな事、やりたい事」が明確に言える人がどれくらいいるでしょうか?「好きな事、やりたい事が見つからない」と言うのはよくある悩みです。
自分の場合も明快にやりたい事が決まってませんが、まだまだこの生活に退屈していないことや、ネット環境さえあればひまつぶしレベルには苦労しない時代なのである程度は時間稼ぎが可能、かなと思っています。
時間の方はたくさん有りますし、そうしているうちに新しいやりたい事が降りてこないかなとぐらいに考えています。お金がかかりそうだと大変ですが…。